
お知らせこの記事は初心者用マクロ学習講座|勉強範囲を限定&12本の動画で早く効果を実感の関連記事です
マクロとは何か
エクセルには色々な機能があります。その中の1つに「マクロ」という機能があります。全てのエクセルに搭載されているのですが使いこなしている方はごく少数です。
非常に便利な機能ですが普及率は低いので「マクロとは何か?」という定義そのものが理解されていません。
そこでまずは根本となる問題をクリアにしていきましょう。「マクロとは何か?」を含む3つの質問について考えてみます。
作業の集合体です
アイコンで用意された作業を使い自身が考える作業をまとめて1つの命令を用意する事が出来る
マクロは誰でも簡単に作ることが出来ます
各質問ともにクリックしていただくと回答を見る事が出来ます。続いてなぜこの3つを挙げたのか説明させていただきます。
私VBAを勉強、習得して約7年が経過しました。現在はオンラインでVBAを教えています。約90人のVBAを勉強したい方々と会話してきました。
その中で一緒に勉強させていただいたのは約50人程になります。勉強する前に皆様よりいただく質問の統計を取ると上記3点が圧倒的に多いです。

マクロとは何かを理解している人は結構少ないです
3つの質問への回答を用意するのと並行してマクロの記録について説明をしていきます。
記事の難易度
1からスタートさせてください。このシリーズのMAXは3です。
オンラインミーティング
私オンラインでVBAの講師をしております。基本的には初心者様向けですが配列やユーザーフォーム等中級者様とのミーティングも対応しています。ご興味ある方は以下リンクをご覧ください。

この記事を読むとわかる事
冒頭の3つの質問に対する回答を用意しています。
- マクロとは何か?
- どんな事ができるのか?
- どうやって作るのか?

マクロ
この記事を読んでいただけるとマクロとはどんなものなのかをサクッと理解する事が出来ます。加えて他の質問にも回答する事でマクロを取り巻く様々な疑問点を解消させていきます。
記事の建付けを説明しておきますとまずは約2分の動画を見ていただきます。この動画で冒頭の疑問に対する回答を用意しています。
その後は動画の内容を補足する記事を見ていただきます。ポイントや知っていると得する情報を追加で提供しています。合わせて見ていただくとより理解につながります。
2分動画
出来るだけ短くかつ簡単に理解出来る様に作ってみました。
動画はシリーズ内の動画と合わせて500円で販売しています。詳しくはこちらをご覧ください。

今回はマクロについて解説しています
動画の中からさらに要点を絞って解説していきます。
マクロとは
マクロとは個々の作業をまとめて1つにしたものです。
マクロは作業の集合体です

もう少し具体的に言いますとセルに文字を入力したり文字の大きさを変えたり、背景の色を変えたり関数を書いたり・・・Excelでは色んな事が出来ます。
このような単品の作業をまとめて1つの命令にしたものがマクロという事になります。
さらに具体的に表現してみます。皆様仕事の引き継ぎなどでExcelの操作に関する「作業マニュアル」を用意したことありませんか?
○○を△△して・・・という様に作業をイチから書き出して作る作業マニュアルです。マニュアルで書かれているExcelの作業は単品作業の積み上げになっている事が多いです。
これをまとめて1クリックで操作できるように1つの命令にしたものが「マクロ」です。マクロとはどんなものかイメージ出来ましたか?
できる事
「できる事」の対象は「手動で出来る事全て」です。Excelの画面上部に居るアイコンのほとんどはマクロ化可能です。
「マクロは作業の集合体」というマクロの定義と合わせて考えるとできる事は以下の様になります。
アイコンで用意された作業を使い自身が考える作業をまとめて1つの命令を用意する事が出来る
複数の作業を一括で行う事が出来るショートカットを作成する事が出来ると思ってください。
自動化ではない
よく「マクロとは自動化の事ですよね」と言われる方が居ますが現象だけとらえるとそうなるかもしれません。自動で動いている様に見えるだけです。
複数の作業を組み合わせてマクロを作って1回の命令として実行する事で結果自動化の様に見えているという解釈です。
自動化の様に見えている背景にはコードが居ます。作業をコードに置き換える事で自動化の様な現象を作り出しています。
ではコードというのはどうやって用意するのでしょうか。引き続き考えていきます。
マクロの記録
Excelには自身の操作を記録してコード化する機能があります。記録されたコードは好きなタイミングで実行出来ます。これは「マクロの記録」と呼ばれる機能です。
結論から申し上げておきますと「マクロの記録」は悪手であり恒久的には使わない事を推奨しているのですが初心者のうちにマクロとはどんなものかをイメージしてもらう為には有効な手段です。
よってここで「マクロの記録」を紹介し作業を見ていただく事でマクロを身近に体験いただく事にします。
開発タブ
マクロの記録を使うには開発タブを用意する必要があります。一緒に作業してみましょう。

- ワークシートの画面でファイルタブを選択
- 画面左に緑のリボンが表示→下方のオプションを押下
- オプション画面からリボンのユーザー設定を選択
- 一番右の短冊から開発という文字を探しレ点を付ける
- OKボタンで終了
これで動画の様にワークシートの画面に開発タブが表示されます。
(参考)Microsoftさんの解説はこちらです。
マクロの記録を使ってみる
作業フローを用意しました。以下の様に進めると作業の記録からマクロの実行まで進める事が出来ます。

- 開発タブ内のマクロの記録を押下
- ダイアログボックスのOKを選択 マクロ名はデフォルト
- 実際に作業を行う
- 開発タブ内の記録終了を押下(マクロの記録と同じ場所に居ます)
- 開発タブ内のマクロを押下
- ダイアログボックスのマクロ名をデフォルトのMacro1を選択し実行
- セルに3で記録した作業が再現される
これで単品作業をまとめて記録したマクロを実行できます。この作業から「マクロは作業の集合体」という事がイメージ出来るはずです。
マクロの記録は全てのエクセルに搭載された機能で誰でも使う事が出来ます。
(参考)マイクロソフトさんの解説はこちらです。
マクロは誰でも簡単に作ることが出来ます
これで3つの質問に対する回答を提供出来ました。解決する事があった一方でここまで記事を書く中で新たな疑問点も出てきました。
コードの見方や書き方、コードを用意する画面の表示方法は別途記事を用意しています。このまま記事を読み進めていただく事でお伝え出来る予定です。
まとめ
マクロとはどんなものかイメージ出来たでしょうか?できる事はものすごく沢山あるんですよ。正確にいうとExcel以外のアプリケーションも扱えるのでアイコン数以上の事が出来ます。
一部マイクロソフトさんの解説も添付してみました。実は公式さんよりマニュアルのようなものがリリースされているんですよ。
公式なので間違った事は書いてないのですがおそらく原本は英語です。日本語に訳された時にちょっと意味が変わってしまったなと思う点も多々あります。
よって公式さんの方が確かな情報だと思いますが分かりやすいかどうかは別です。この記事で勉強を続けていただいた方が分かりやすいはずです。
本日勉強したことを総括しましょう。以下にまとめてみましたのでご覧ください。
- マクロは作業の集合体
- 作業を選択し命令を作成できる
- 誰でも簡単に作る事ができる

マクロ
続いて「VBAとは何か」を勉強していきます。マクロとVBAを使い分けて説明できる人もやはり少ないです。
定義がボヤっとしたまま勉強を進めていくと知識の定着に差が出ますので一度整理しましょう。
次の記事VBAでコードを書こうマクロの記録をおすすめしない2つの理由